「干菜汁」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「干菜汁」について
【表記】干菜汁
【読み方】ほしなじる
【ローマ字読み】hoshinajiru
子季語・関連季語・傍題・類語など
・干葉汁(ひばじる:hibajiru)
–
季節による分類
・「ほ」で始まる冬の季語
・「冬の生活」を表す季語
・「三冬」に分類される季語
月ごとの分類
干菜汁を含む俳句例
冷腹を暖め了す干菜汁/高濱虚子
大鍋に総本山の干菜汁/上田正久日
山鳴りの他は聞えぬ干菜汁/小林輝子
干菜汁ふるさとの闇温めて/戸川稲村
干菜汁仏縁の日に当りけり/鈴木芋村
干菜汁田舎育ちの抜けきれず/石川久
烈風の入江を走る干菜汁/大木あまり
夜ふかしを妻に叱られ干菜汁/沢木欣一
干菜汁みちのくに住み五十年/鈴木綾園
干菜汁妻との会話そつけなし/清水基吉
海鳴りの日々続きゐて干菜汁/井波美雪
笑ふとき父の老見ゆ干菜汁/木附沢麦青
貧農の身をあたたむる干菜汁/金谷土筆
電燈の一つ下がりし干菜汁/滝沢伊代次
家郷いつも誰かが病めり干菜汁/関戸靖子
干菜汁徹夜ののんど通りけり/藤田あけ烏
言の葉も湯気ももてなし干菜汁/岡部名保子
貧富なき暮しもよしや干菜汁/翁長日ねもす