「ばい廻し」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「ばい廻し」について
【表記】ばい廻し
【読み方】ばいまわし
【ローマ字読み】baimawashi
子季語・関連季語・傍題・類語など
・べい独楽(べいごま:beigoma)
・ばい打(ばいうち:baiuchi)
・ばいばいごま(ばいばいごま:baibaigoma)
・強ばい(つよばい:tsuyobai)
・勝ばい(かちばい:kachibai)
・負ばい(まけばい:makebai)
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季節による分類
・「は」で始まる秋の季語
・「秋の生活」を表す季語
・「晩秋」に分類される季語
月ごとの分類
ばい廻しを含む俳句例
私立の子公立の子やばい廻し/高篤三
舟で物洗ふ音するばい廻し/安立恭彦
ばい打や怪しく古き紐を扱き/野村喜舟
家々のはざまの海やばい廻し/富安風生
負けばいに魂入れても一うち/高浜虚子
ばいうちや小石を御手に濡仏/木津柳芽
ばいうちに佃は汐の匂ふかな/長谷川春草
ばいを打つ子に蜑舟の帰る頃/中井余花朗
ばい廻すときは必ず草履穿く/後藤比奈夫
ばい打てる童の帯のゆるみをり/山口誓子
ばい打や灯ともり給ふ観世音/水原秋櫻子
勝ばいの憎々しくも茣蓙に澄み/戸田銀汀
奉公に行く誰彼やばい廻し/久保田万太郎
負しばいの味方となり強きかな/浜田波静
風浪やばいに賭けたる子の瞳/柴田白葉女
ばい打や灯ともり給ふ観世音/水原秋桜子
ばい打ちの子に民宿の道をきく/土橋いさむ
ばい打に日はととととと沈みたる/鈴木一睡
ばいを打つ歯車二三の機械のそば/中村草田男
負けばいやたましひ抜けの遠ころげ/山口誓子
俳句例:21句目~
ばいうちの廓ともりてわかれけり/久保田万太郎
ばいの子に暮れまじりたる雛妓かな/深川正一郎
ばいの子の廓ともりてわかれけり/久保田万太郎
ばい打にすぐゆふがたが終ふなり/竹下しづの女
おばさんがおめかしでゆくばいうつ中/山口青邨
ばい打つてかくしことばのやりとりも/軽部烏頭子