「鳩吹」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「鳩吹」について
【表記】鳩吹
【読み方】はとふく
【ローマ字読み】hatofuku
子季語・関連季語・傍題・類語など
・鳩笛(はとぶえ:hatobue)
・鳩吹く風(はとふくかぜ:hatofukukaze)
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季節による分類
・「は」で始まる秋の季語
・「秋の生活」を表す季語
・「初秋」に分類される季語
月ごとの分類
鳩吹を含む俳句例
鳩吹くや藪山口のつぶら家/暁台
鳩吹や寺領の畑の柿林/正岡子規
鳩吹きて唐招提寺築地道/小坂順子
鳩吹の森の中道分れ行く/内藤鳴雪
鳩吹や雨となりつつ遠ざかる/篠原
鳩吹いて島を離るゝ島育ち/大本正貴
男山鳩吹く松ものどかにて/野上豊一郎
藪陰や鳩吹く人のあらはるる/正岡子規
鳩吹くや篠刈りに来る村の者/数藤五城
鳩吹く風日付の判る時計買ふ/高澤良一
鳩吹や己が拳のあはれなる/松根東洋城
失へる山河鳩吹きのみひびく/小松崎爽青
鳩吹いて昔をかへすよしもなし/清水基吉
鳩吹き吹き小家の横に廻るかな/松瀬青々
鳩吹くや犬は夕日にうづくまる/村山古郷
鳩吹いていよいよ峡の奥に入る/松崎鉄之介
鳩吹く風リフトにひとりぼつちかな/鈴木寿美子