「巴旦杏」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「巴旦杏」について
【表記】巴旦杏
【読み方】はたんきょう
【ローマ字読み】hatankyo
子季語・関連季語・傍題・類語など
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季節による分類
・「は」で始まる夏の季語
・「夏の植物」を表す季語
・「仲夏」に分類される季語
月ごとの分類
巴旦杏を含む俳句例
巴旦杏畑の上の嫂の墓/中戸川朝人
六月の出羽や火焔の巴旦杏/堀口星眠
四歳の唇の大きさ巴旦杏/松田ひろむ
巴旦杏もぐ庭にある八ヶ嶽/木村蕪城
巴旦杏の影なす妻の若さ過ぐ/森澄雄
巴旦杏掌中にして五十過ぐ/岸風三楼
巴旦杏落ちゐる道へ山下る/木村蕪城
巴旦杏酸っぱし虫喰い分校誌/森洋彦
一人づつまた一つづつ巴旦杏/古舘曹人
巴旦杏がぶりと夢を失ひぬ/大江かずこ
巴旦杏なほ熟れきらぬ一部分/岸風三樓
巴旦杏の酸味配られ女旅/津波古江津子
巴旦杏幼な古ごと皆似たり/水原秋櫻子
巴旦杏熟れしをささげ峡乙女/野口雅秀
巴旦杏相鬩ぐ瞳がかなしけれ/加藤楸邨
巴旦杏食うべのこせしもの深紅/村田脩
書に倦むや磨きて喰ふ巴旦杏/北野民夫
血肉噛むかに巴旦杏甘く渋し/津田清子
ひと籃の暑さ照りけり巴旦杏/芥川龍之介
ふるさとを語り掌に載す巴旦杏/伊藤京子
俳句例:21句目~
水照りに午後ふかみゆく巴旦杏/伊藤通明
老人に日の射しこめり巴旦杏/小島千架子
葉洩れ日の明るさやもぐ巴旦杏/斎藤兼輔
賞与得てしばらく富みぬ巴旦杏/草間時彦