「ががんぼ」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「ががんぼ」について
【表記】ががんぼ
【読み方】ががんぼ
【ローマ字読み】gagambo
子季語・関連季語・傍題・類語など
・蚊の姥(かのうば:kanoba)
・蚊蜻蛉(かとんぼ:katombo)
・大蚊(おおか:oka)
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季節による分類
・「か」で始まる夏の季語
・「夏の動物」を表す季語
・「三夏」に分類される季語
月ごとの分類
ががんぼを含む俳句例
かがんぼ来夜間急患窓口に/高澤良一
天平は遠しががんぼ足長し/新村写空
幾そ度かがんぼ吾の採血よ/高澤良一
卒塔婆に高脚を懸け蚊の姥は/高澤良一
蚊の姥に流す十王巡りの圖/佐々木六戈
蚊の姥のおん身大事や足大事/室岡純子
蚊の姥の四/五が毬つく冬茜/高井北杜
蚊蜻蛉隻手を挙けて仆しけり/尾崎紅葉
ががんぼを厨に残しフランスへ/塩谷康子
脚たわむ時をががんぼ歩きけり/皆吉爽雨
ががんぼをこはさぬやうに払ひけり/栗島弘
ががんぼを恐るる夜あり婚約す/正木ゆう子
ががんぼを爪で弾きて泣く真似す/長谷川双
ががんぼを遊ばせおくや格子窓/奥井日出子
蚊の姥や炊事のあとのひといとま/橋本榮治
ががんぼ壁に病歴すでに性に似し/赤城さかえ
あまた血をはたりに来るは蚊の姥か/巌谷小波
蚊の姥や爪のくれなゐ塗りあうて/佐々木六戈
蚊の姥や爪のくれなゐ見せあうて/佐々木六戈
ががんぼ打つ影のいのちのまた来るを/野沢節子