「御田植祭」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「御田植祭」について
【表記】御田植祭
【読み方】おたうえまつり
【ローマ字読み】otauematsuri
子季語・関連季語・傍題・類語など
・御田祭(おんだまつり:ondamatsuri)
–
季節による分類
・「お」で始まる夏の季語
・「夏の行事」を表す季語
・「仲夏」に分類される季語
月ごとの分類
御田植祭を含む俳句例
鵯の笛燕の舞も御田植/大橋敦子
田植祭朝の花火が三発も/辻桃子
住吉や雨の華やぐ御田植/座間友子
神官の細脛白し御田植/高久田瑞子
御田植の酒の泡ふく野風かな/白雄
事終へて御田祭は紙を撒く/西内孝一
神風の吹くなり御田植ゑまつる/秀花
前山にひびく龍笛御田植祭/松本幸子
御田植うる緋袴胸に高結び/岸風三楼
御田植の素足のもどる石畳/数合信也
御田植や神と君との道の者/井原西鶴
恋人の乳守出来ぬ御田うヘ/井原西鶴
黒光りしたる御田の牛を引く/亀井碧
前山にひびく龍笛御田植祭/松本幸子
笙の音の水面にひびく御田祭/升本行洋
御田植うる白扇胸に乙女さび/岸風三樓
御田植に囃子鎮めのささら摺/桂樟蹊子
御田植雨の水輪のみどりなる/上田幸雄
御田植の牛の腹帯汚れなし/香月/房子
御田植の祝詞参らす蛙かな/橋本いさむ
俳句例:21句目~
燕翔け御田二反を祝ぎにけり/内田哀而
早苗束置き配りある御田かな/橋本鶏二
投げ苗の御田の舞の上をとぶ/高野素十
黒牛が鋤きて丹波の神の御田/茂里正治
お田植の揃はぬ笛も目出度けれ/堀古蝶
一枚の空うすみどりお田植祭/伊藤敬子
田植祭のあまりの供物教卓に/木村蕪城
御田植の太鼓の泥もめでたしや/高野素十
御田植四方の田植もはじまりぬ/橋本鶏二
お田植のをのこ早乙女二手より/久保一亭
象徴天皇御田植のシャツ真白なり/佐藤健
田草取る仕草も舞ふて田植祭/三井日月夫
早苗手にはにかむ御田の市女笠/山田/渓舟
御田植や今日めづらしく空晴れて/草間時彦
植ゑる舞ふ囃す一つの御田にて/二川のぼる
御田植の神事や禰宜のかちはだし/斎藤梅影
神事待つ御田の水のゆきわたり/山崎天誅子
春の旅三河の御田に暮るゝかな/長谷川かな女
悠紀主基の御田のうはさも今朝の春/中川四明
御田植に虹のかゝりしめでたさよ/小野田洋々
俳句例:41句目~
ひとひらの幣ぞ散りきし御田植うる/岸風三楼
御田植果てて裸の牛となる/松村節子「雉俳句集」
傾城のうゑしや御田のしどろなる/蝶夢「草根発句集」