「水中り」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「水中り」について
【表記】水中り
【読み方】みずあたり
【ローマ字読み】mizuatari
子季語・関連季語・傍題・類語など
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季節による分類
・「み」で始まる夏の季語
・「夏の生活」を表す季語
・「三夏」に分類される季語
月ごとの分類
水中りを含む俳句例
貧乏の壁に枕や水中り/森川暁水
人の肩借りて厠や水中り/森川暁水
洞川へ古き峠や水中り/大峯あきら
その嘔吐鮮烈にして水中り/高澤良一
もとよりも淋しき命水中り/清原枴童
古墨のことなど思ふ水中り/赤尾兜子
板の間に坐りゐる僧水中り/茨木和生
真横向く切手の顔や水中り/森田智子
笹の炭嚥ませし幼な水中り/山本悠水
翳に寝て翳より暗し水中り/小林守男
へこみたる腹に臍あり水中り/高濱虚子
わが敵はわれ正坐して水中り/池田澄子
バリに入る一つの儀式水中り/高澤良一
夜を燃ゆる猫の眼闇に水中り/森川暁水
大津絵をとにかく蔵ふ水中り/高瀬哲夫
尻子玉抜かれしごとき水中り/茨木和生
水中り日差払うてをられけり/茨木和生
草の秀に風のきてゐる水中り/辻田克巳
貧乏のもらひぐすりや水中り/森川暁水
貧乏の眼をむき寝をり水中り/森川暁水
俳句例:21句目~
パリの水中りローマでやゝ治る/白幡千草
亡き母の夢に出てくる水中り/八牧美喜子
悄気るさま漫画のやうに水中り/高澤良一
水中り眉間たひらになりゐたり/原田青児
祇園でのこととはいへず水中り/茨木和生
うつぶしに寝たるきりなり水中り/森川暁水
げんのしようこの茶をのみ暮らし水中り/柴田晨起楼