「菊挿す」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「菊挿す」について
【表記】菊挿す
【読み方】きくさす
【ローマ字読み】kikusasu
子季語・関連季語・傍題・類語など
・挿菊(さしぎく:sashigiku)
・菊挿芽(きくさしめ:kikusashime)
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季節による分類
・「き」で始まる夏の季語
・「夏の生活」を表す季語
・「仲夏」に分類される季語
月ごとの分類
菊挿すを含む俳句例
菊挿すや光の中の雨の粒/細谷喨々
大土間に菊の挿し芽の鉢並ぶ/岡田日郎
菊挿しつ恋に溺るゝ恥やある/石塚友二
菊挿して父の愚直に近づけり/宮田正和
要領のおぼつかなくて菊挿芽/高澤良一
入院日決まりし父の菊を挿す/矢口由起枝
嵯峨菊のひ弱さうなる挿芽かな/山田弘子
菊挿して父また老ゆる日昏かな/宮田正和
しかと土押さへて菊芽団子挿し/藤野/山水
それ~に名札を立てて菊芽挿す/服部のぎく
菊芽挿し風に馴らすといふことも/内田准思
挿し芽してつきたる菊と聞かさるゝ/高澤良一
菊の芽を挿して月日のはじまれり/小田切文子
道林寺さん合さい袋の菊挿芽呉るる/喜谷六花
菊挿して待つとにあらず誰がために/稲垣きくの
おのが名の菊挿して堪ふる日のありぬ/稲垣きくの