「ハンモック」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「ハンモック」について
【表記】ハンモック
【読み方】はんもっく
【ローマ字読み】hammokku
子季語・関連季語・傍題・類語など
・吊床(つりどこ:tsuridoko)
・寝網(ねあみ:neami)
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季節による分類
・「は」で始まる夏の季語
・「夏の生活」を表す季語
・「三夏」に分類される季語
月ごとの分類
ハンモックを含む俳句例
空想の楽しき虜ハンモック/森田峠
白鯨も船長も居るハンモック/島津亮
ハンモック雲の言葉を考ふる/畑耕一
釣床や蝉の殻など振ひけり/三島霜川
ハンモック父と娘の英会話/白岩岳王
ハンモック葉ずれの音の子守唄/石口栄
仏跡を巡り疲れてハンモック/広田祝世
旧姓で妻への封書ハンモック/原田青児
一睡に木影はみ出しハンモック/檜紀代
釣床に人白うして胡桃緑なり/尾崎紅葉
吊床に子を眠らせてわが時間/村松ひで
太白や信濃も北のハンモック/中島斌雄
木の間より釣床見ゆる青葉かな/尾崎放哉
ハンモック海山遠く釣りにけり/山口青邨
みな天を向きし輪唱ハンモック/山田弘子
子供には子供の夢のハンモック/吉田一兆
ハンモック沖高ければ高く吊る/原田青児
白樺の幹軋ませてハンモック/黒坂紫陽子
ハンモック揺るる落葉松林かな/首藤会津子
夏果ての風乗せてゐるハンモック/山田弘子
俳句例:21句目~
ハンモック雲にいだかれたくて漕ぐ/上村占
ハンモック鳥に寝顔をのぞかるる/角谷昌子
甲斐駒岳を斜めに仰ぐハンモック/宮武章之
ハンモック胸に伏せたる福音書/荒井千佐代
国境を越えきて眠るハンモック/石崎多寿子
ハンモックくるりと天の汀見ゆ/山田みづえ
ハンモック揺れをり絵本ひつかゝり/森田峠
ハンモック揺るるやすぐに降りたがり/辻桃子
山彦のゐてさびしさやハンモック/水原秋櫻子
幹降り来る風もあるなりハンモック/中村若沙
椰子の葉と影戯れるハンモック/小笠原須美子
からまつの秀を見てしづみハンモック/飯田晴子
アマゾンの土産手編みのハンモック/栗原義人堂
ハンモック見えてアメリカ村といふ/片岡片々子
生涯二万日いまはハンモックにゆらゆら/上村占
腕時計の手が垂れてをりハンモック/波多野爽波
ハンモック揺れゝば枝も星も揺れ/大平/喜代子
木の間てふもののありけりハンモック/多田羅初美
呼びに来て揺らしてゆきぬハンモック/佐土井智津子
主なきハンモックのみゆれてあり/『定本石橋秀野句文集』
俳句例:41句目~
ひとねむり椰子の高みのハンモック///タイ、インドネシア/高澤良一