「サングラス」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「サングラス」について
【表記】サングラス
【読み方】さんぐらす
【ローマ字読み】sangurasu
子季語・関連季語・傍題・類語など
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季節による分類
・「さ」で始まる夏の季語
・「夏の生活」を表す季語
・「三夏」に分類される季語
月ごとの分類
サングラスを含む俳句例
サングラス偽りもなく女なり/不破博
一生の顔の疵あとサングラス/上野泰
白壁の町を旅してサングラス/森田峠
沖雲の白きは白しサングラス/瀧春一
サングラス掛けて出勤男坂/熊倉陽子
サングラス漱がんと岩に置き/西村和子
サングラスかけて教師の貌封ず/樋笠文
サングラス外し己をとり戻す/西川五郎
想像で外す他人のサングラス/長山あや
サングラスかけ心眼を養へり/石井邦雄
岬行き電車の中のサングラス/高澤良一
屯して砂丘の狂気サングラス/植村通草
妬心ふと春の男のサングラス/須川洋子
サングラスはづす女の夢信じ/仙田洋子
地中海いま何色やサングラス/岩崎照子
一人旅同士隣りてサングラス/西村和子
サングラス旅の楽団船下りて/大島民郎
サングラスにも繕へぬ心はも/山田弘子
聖堂を出づれば濁世サングラス/後藤淑子
サングラスはづし入国審査うく/三須虹秋
俳句例:21句目~
背中より風化始まるサングラス/櫂未知子
自らも少しあざむきサングラス/長与茂子
花束を運び入れたるサングラス/内田美紗
蒼海の斯くも寂寥サングラス/馬場移公子
遊芸の名取と見えずサングラス/相馬蓬村
サングラス人の妻たること隠す/辻田克巳
サングラス八達嶺をめざす日は/大島民郎
サングラス断てり氷河の乱反射/高澤良一
サングラス昔住みたる町通る/佐藤芙美子
サングラス海へ突き出す鼻柱/三浦加代子
長旅のかげりを頬にサングラス/斎藤道子
サングラス瞳失せても美しや/成瀬正とし
サングラス若き長身持ちあぐね/中村汀女
サングラス選るに次第に大胆に/須川洋子
サングラスとれば普通の女かな/黒川悦子
サングラス青年はなぜ眼を隠す/津田清子
サングラス驕慢にして美貌なる/吉田無郷
サングラス鬱たる森の色を買ふ/今瀬剛一
マスクかけサングラスかけ春の耳/辻桃子
サングラスかけて男の無頼めく/古市絵未
俳句例:41句目~
争へぬ明治生れやサングラス/松岡六花女
仏見て神みて疲るサングラス/つじ加代子
サングラスかけて薄暑の軽井沢/田中冬二
口で褒め鼻で笑へりサングラス/川村紫陽
土佐の濤音サングラス外し聴く/田中英子
変身のかなはぬ齢サングラス/市川/晴子
大都市を孤独に歩くサングラス/山田弘子
太陽をうす暗くしてサングラス/山下美典
子を産まず終る一生サングラス/朝倉和江
心隠しおほせて淋しサングラス/西村和子
悪友と言はれて外すサングラス/平子公一
掛けるともなくサングラス弄ぶ/荒瀬光宏
故郷を水色のサングラス越し/伊藤トキノ
旅人の顔となりたるサングラス/河野美奇
明眸はかくれてをらずサングラス/神照代
東京のどこかに忘れサングラス/嶋田一歩
獄へ外す色眼鏡たるサングラス/香西照雄
獏を見て静に拭ふサングラス/橋本美智代
こんな貌吾にあるとはサングラス/古賀貞子
サングラスはづさぬ見舞無礼なり/品川鈴子
俳句例:61句目~
なにしても似合ふ顔だちサングラス/上村占
口だけが喋つてをりぬサングラス/清水保生
ふるさとの山河に外すサングラス/鈴木いよ
ふるさとの山河に隠れサングラス/松山足羽
サングラスはづして妻に戻りけり/阿部寿雄
クラス会サングラスしてうちとけず/林民子
ゴヤを観て目の力抜くサングラス/中尾杏子
茄子型に笑つてゐたりサングラス/須川洋子
強がりの淋しがりやのサングラス/金堂豊子
記者意識とは好寄心サングラス/大野雑草子
サングラスかけたることを表情に/後藤夜半
サングラスはづし浅間の煙を見る/田中冬二
身の程を測れぬままのサングラス/道場信子
牛の尾に追はるる恋のサングラス/白岩三郎
サングラス色の空なり仰ぎけり/今井千鶴子
サングラス鴉語何となくわかり/三矢らく子
夫を子をすこし遠ざけサングラス/木内怜子
サングラスかけて島の娘土産売る/磯野充伯
サングラス掛けその人の嘘見抜く/柴田奈美
サングラス掛くれば吾に霊界見ゆ/三好潤子
俳句例:81句目~
サングラスかけ日曜の顔となる/北見さとる
サングラスかけ駅広場ひきしまる/高井北杜
サングラス見知らぬ土地を大胆に/猪子青芽
サングラスして我といふ闇にゐる/満田春日
サングラス海に向けたる椅子の上/角川春樹
サングラス泉をいよゝ深くせり/水原秋櫻子
母厭ふ我がジーンズとサングラス/山澄陽子
サングラス師なき松風のみ捉ふ/文挟夫佐恵
サングラスの中の自由や安息や/殿村莵絲子
サングラスの軽さ重さや独身者/大木あまり
三界によるべなき身のサングラス/松村多美
ときめきは老にもありてサングラス/鷹松月女
はらからも番地も失せりサングラス/松山足羽
ふるさとの青嶺に外すサングラス/宮本はるお
石をもて撲たるるごとくサングラス/松山足羽
サングラスかくれば魔影しのび寄る/福田清人
サングラスおのれの弱さひたかくす/安田建司
サングラスかけてみたくて旅に出る/野崎静子
初対面のサングラスは外すに及かず/鈴木栄子
待ち人が来たりサングラスをはずす/西村和子