「御身拭」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「御身拭」について
【表記】御身拭
【読み方】おみぬぐい
【ローマ字読み】ominugui
子季語・関連季語・傍題・類語など
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季節による分類
・「お」で始まる春の季語
・「春の行事」を表す季語
・「晩春」に分類される季語
月ごとの分類
御身拭を含む俳句例
御身拭袖の香急げ京土産/言水
婆かゝの肩ぬく空や御身拭/几菫
婆嚊の肩ぬぐ空や御身拭/几/董
御僧のその手嗅ぎたや御身拭/太祗
御身拭春風たへに堂の内/松瀬青々
御顔に咫尺す顔や御身拭/野村喜舟
埃たつうき世の嵯峨や御身拭/蝶夢
百の燭天井を染め御身拭/太田穂酔
尼一人加はり給ふ御身拭/岩崎俊子
ばゝ嚊の肩ぬぐ空御身拭/高井几董
み仏の塵も金箔御身拭ひ/藤田柊車
乗物で優婆夷も来るや御身拭/召波
伽羅の香の仏臭さよ御身拭/文/武
うす~と光らせ給ひお身拭/田中王城
お身拭末世の塵のかく多し/園田二狼
この村の牛は人なり御身拭/高浜虚子
唱名の沸きたつ中に御身拭/村田橙重
大黒天御身拭ひて微笑給ふ/斎藤栄峰
役僧がマイクで指図御身拭/河野晴雄
御身拭跪座百僧の青つむり/大橋宵火
俳句例:21句目~
御身拭すみて明るきお蝋燭/村田橙重
金藻のたばね浸され御身拭/田口彌生
香なびく外陣内陣御身拭/大橋とも江
お身拭ふさ中も絶えず詣で人/富岡犀川
化をこゝに八百年の御身拭/野島無量子
御身拭揃ひの袈裟の御僧たち/高木春川
御堂より人どつと出し御身拭/吉岡悦子
花を見てお身拭見ぬ恨かな/河東碧梧桐
衆生には拝せぬ暗さお身拭/恩地れい子
香湯もつ侍僧は美男お身拭/岡部六弥太
ならびゐる尼の生徒や御身拭/田畑三千女
御身拭といふこと知りぬ朝茜/柴田白葉女
御身拭すませて師家の年用意/野島無量子
花を見し目に勿体なや御身拭/名和三幹竹
菩提樹の芽のつぶらなる御身拭/山中納士
食うては寝牛になりけり御身拭/高濱虚子
お身拭ひいやに大きなマスクして/高澤良一
垂れたまふみ手にかくれて御身拭/田中王城
御身拭ひ拭く湯とりかへとりかへて/北村/光阿弥