「緑の週間」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「緑の週間」について
【表記】緑の週間
【読み方】みどりのしゅうかん
【ローマ字読み】midorinoshukan
子季語・関連季語・傍題・類語など
・緑化週間(りょっかしゅうかん:ryokkashukan)
・植樹祭(しょくじゅさい:shokujusai)
・植樹式(しょくじゅしき:shokujushiki)
・愛林日(あいりんび:airimbi)
・緑の羽根(みどりのはね:midorinohane)
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季節による分類
・「み」で始まる春の季語
・「春の行事」を表す季語
・「仲春」に分類される季語
月ごとの分類
緑の週間を含む俳句例
源流の水音高し植樹祭/宮田富昭
青空に声にじませて植樹祭/大串草
西の国より雨雲早し植樹祭/中拓夫
植樹祭始まり雨の川奔る/皆川盤水
春風の零す土あり植樹祭/山田弘子
鞄置く土のくぼみて植樹祭/野中亮介
青空を風の拭へり植樹祭/櫛原希伊子
緑の週間始まり雨に奔る川/皆川盤水
風かはり奥嶺雲脱ぐ植樹祭/根岸善雄
山鳩の羽影大きく植樹祭/石田あき子
一湾の藍きらめけり植樹祭/上野澄江
近山に雲かげおとす植樹祭/松沢鍬江
緑の羽根心音奏づ上に挿す/本多静江
植樹祭霧もみどりに霧ケ峰/西本一都
雲群れる緑の週間始まりぬ/相生垣瓜人
直系一孫緑の羽根の緑立つ/百合山羽公
緑の羽根胸に日曜看護婦たり/松山昌子
船長の帽に吹かるる緑の羽根/小林三郎
鯉の子をのぞき緑の羽根映す/大島民郎
それよりの國を興さむ植樹祭/山本忠壯
俳句例:21句目~
両殿下こもごも雨の植樹祭/久保田重之
園丁のさだめうすきに植樹祭/細谷源二
天津日のかがやき渡る植樹祭/近藤一鴻
植樹祭飼はるる鶴は嘴そろヘ/細谷源二
朱のリボン鍬に結びて植樹祭/飯島正人
わが町に陛下降り立つ植樹祭/橋本榮治
植樹祭山鳥どどと翔たせけり/安田晃子
植樹祭花のなき木は日に高く/細谷源二
植樹祭雨傘のなかよく晴れて/杉野一博
移り来て市民ごころや植樹祭/木暮正祐
蒼天へつづく尾根尾根植樹祭/木村蕪城
植樹祭昼のひぐらし水ゆくごと/桜井博道
植樹祭とビルの高さを眼前に/中村草田男
かたはらに青きプールや植樹祭/大島民郎
祝辞みな未来のことや植樹祭/田川飛旅子
移り来し町に馴染みぬ植樹祭/藤井寿江子
季節労務に海渡る日の緑の羽根/大谷利彦
緑の週間ボーイスカウト禿山に/加古宗也
緑の週間きのふもけふも街は雨/岡田日郎
放鳥もみどり染みたり植樹祭/中戸川朝人
俳句例:41句目~
やまびこを交してをりぬ植樹祭/小田切輝雄
死んでみたり歩いてみたり植樹祭/永末恵子
緑の羽根黄口童子に呼ばれ買ふ/百合山羽公
緑の羽根さして彼岸の餅黄なり/百合山羽公
妻も外出胸に緑の羽根など挿し/岩井野風男
植樹祭春はふくれてくる土の乳房/吉岡禅寺洞
シーツ替へその夜春星と「植樹祭」/桜井博道
緑の羽根少女に胸を貸し恥ぢらふ/吉田北舟子