「事始」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「事始」について
【表記】事始
【読み方】ことはじめ
【ローマ字読み】kotohajime
子季語・関連季語・傍題・類語など
・事八日(ことようか:kotoyoka)
・おこと(おこと:okoto)
・お事汁(おことじる:okotojiru)
・従兄煮(いとこに:itokoni)
・むしつ汁(むしつじる:mushitsujiru)
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季節による分類
・「こ」で始まる春の季語
・「春の行事」を表す季語
・「仲春」に分類される季語
月ごとの分類
事始を含む俳句例
山盛り蜜柑潰えて家塾事始/林翔
永遠に京紅はあり事始/岡井省二
花街に京舞を守り事始/井上芳江
事始頼まれて書く熨斗袋/長沢晴雪
八省の人馬も政事始かな/鳥居白山
物堅き義理の世界や事始/岡田抜山
疾く起きて水打つ廓事始/石橋雄月
花嫁の衣裳合せを事始/行廣すみ女
うかとしてまた驚くや事始/松瀬青々
上がりはな畳かをれる事始/小林貴子
事始なりし病衣を改めて/田畑美穂女
事始忘れし恩のおもはるる/松瀬青々
事始榾積み上げし神の杜/並松生代女
京なれやまして祇園の事始/水野白川
人の世に義理の閾や事始/植田朱門亭
紅型師朱をたつぷりと事始/大城幸子
貝寄風によりけむ蘭学事始/岡井省二
いささかの塵もめでたや事始/森川曉水
カンカン帽脇に置く蘭学事始/松山足羽
コーヒーを挽き薫らすも事始/辻田克巳
俳句例:21句目~
メモをして一行目から事始/松本あや子
事始てふ故事知りて京育ち/粟津松彩子
蓑編んで届けてくれぬ事始/瀧澤伊代次
路地の日の格子戸に洩る事始/守谷順子
芸界になじみいくとせ事始/稀音家三登美