「春闘」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「春闘」について
【表記】春闘
【読み方】しゅんとう
【ローマ字読み】shunto__
子季語・関連季語・傍題・類語など
・春期闘争(しゅんきとうそう:shunkitoso)
・春季闘争(しゅんきとうそう:shunkitoso_)
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季節による分類
・「し」で始まる春の季語
・「春の生活」を表す季語
・「晩春」に分類される季語
月ごとの分類
春闘を含む俳句例
春闘や工区の空の赤き月/鋤柄定義
春闘のビラ貼つて来る塵芥車/芝由紀
春闘の幟はたはた海の町/鈴木多江子
春闘の闇ゆさぶりぬ装甲車/小宅容義
春闘終ゆ駅手黙々駅を掃く/田中朗々
行く春闘や鉄道員の目に涙/八木博信
一点を見つめ鉄切る春闘経て/増田達治
喪の列と春闘の列すれ違ふ/服部ますみ
塵芥車も春闘参加車体に字/田川飛旅子
後向きに児を負ふ人や春闘旗/小俣幸子
春闘や荷台に積み上ぐ貸布団/金子佳子
春闘練る灯下の髪に雨滴散り/友岡子郷
来迎図春闘はもう終りなり/星川木葛子
永かりし春闘なりしむつ五郎/甲斐虎童
病廊とおなじさむさの春闘旗/吉田紫乃
蝌蚪の頭の乱れ春闘雨となり/伊藤京子
春闘つづく朝の日あつめ駅広場/河野南畦
春闘のデモ行く声々輸血の刻/赤城さかえ
春闘はよごれボイラー露出する/星野紗一
春闘期からす森より濡れて出づ/池田秀水
俳句例:21句目~
春闘練るバネ強き椅子夜の仲間/飯島草炎
股間より若きかぜ起きて春闘へ/鷹島牧二
血は眠らず春闘近し雪降り積む/橋本夢道
春闘のおのれ励ますビラを書く/延平いくと
春闘のデモ足早やに小さい都市/稲岡巳一郎
歩のやうに使はれ春闘期となりぬ/菖蒲あや
春闘のスクラムたんぽぽ踏みつけて/石川文子
春闘妥結トランペットに吹き込む息/中島斌雄
春闘敗北ストビラ剥げば樹の皮むけ/中野弘一
春闘行進わが部下の眼ぞためらふな/清水基吉
春闘に”狎”といふ字は”けものへん”/富安風生