「上り簗」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「上り簗」について
【表記】上り簗
【読み方】のぼりやな
【ローマ字読み】noboriyana
子季語・関連季語・傍題・類語など
・春の簗(はるのやな:harunoyana)
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季節による分類
・「の」で始まる春の季語
・「春の生活」を表す季語
・「三春」に分類される季語
月ごとの分類
上り簗を含む俳句例
宵月や水勢違ふ上り簗/桂樟蹊子
花屑に潜む小や上り簗/川村黄雨
上り簗組む賄ひの鯉料理/茨木和生
山国のどん底にかけ上り簗/檜紀代
磧より一炊煙や上り簗/野中/穂浪
薪作り始めし上り簗番屋/茨木和生
肥えたり七十二灘上り簗/子規句集
上り簗秩父は山を集めけり/落合水尾
上り簗組む青竹を流し来る/茨木和生
上り簗雨の篁うちかぶり/水原秋櫻子
山吹の散るまであるや上り簗/原月舟
昼月に傷あとあまた上り簗/鷹羽狩行
杭の鷺飛ばす疾風や上り簗/内山亜川
淀川や舟みちよけて上り簗/田中王城
ひめごとの鮎焼く真昼上り簗/柳沢芳子
蛇籠より水噴き出せり上り簗/矢野典子
上り簗花に夕日の残りけり/長谷川零余子
雨雲に比良聳ちあがり上り簗/鷲谷七菜子
上り簗こはごは覗くハイヒール/五十嵐みい