「蕗味噌」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「蕗味噌」について
【表記】蕗味噌
【読み方】ふきみそ
【ローマ字読み】fukimiso
子季語・関連季語・傍題・類語など
・蕗の薹味噌(ふきのとうみそ:fukinotomiso)
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季節による分類
・「ふ」で始まる春の季語
・「春の生活」を表す季語
・「初春」に分類される季語
月ごとの分類
蕗味噌を含む俳句例
蕗味噌や音に近づく山の雨/森澄雄
雑炊や箸蕗味噌に度かさね/及川貞
蕗味噌の焦げ弟の忌と思ふ/角野良生
蕗味噌の香りに遠き母想ふ/広津幾代
蕗味噌や出は一夜の雪被り/田中裕明
蕗味噌や山は一夜の雪被り/田中裕明
蕗味噌といへば石塚友二かな/江口千樹
蕗味噌になじみて三日輪島箸/中西舗土
蕗味噌のにが味手窪に祝い酒/後藤光治
蕗味噌や先焦がしたる竹の箸/松岡一郎
蕗味噌や老をゆたかに遠き母/古瀬待子
蕗味噌を飯に拡ぐや野の光り/須田哲雄
流浪めく日々蕗味噌は母の味/町田しげき
蕗味噌にまづ箸をつけ親しみぬ/勝又一透
蕗味噌の舌にのりたる快癒かな/中西舗土
蕗味噌や夫逝きてわれ死に易き/武居/愛
蕗味噌や山あり谷もあるくらし/村越化石
蕗味噌や音なくひらく月の暈/神尾久美子
蕗味噌や黒髪愛でし世ありけり/天藤青園
蕗味噌に夜もざんざんと山の雨/鷲谷七菜子