光年に関連した俳句の例をまとめました。
光年を含む俳句例
光年の光の底に鉦叩/荻原静歩
百五十億光年の星へ咳/嶋田一歩
光年の星仰ぎをり寒土用/森澄雄
九億九光年を経し寒椿/斎藤愼爾
光年の中の瞬の身初日燃ゆ/林翔
螢舞ふ幾光年の星の中/三嶋隆英
蝶になる途中九億九光年/橋間石
冬青空九億九光年の留守/斎藤慎爾
光年てふ星の隔り星月夜/伊藤幸博
光年の時差の煌き星涼し/藤浦昭代
千梅に星の光年届きけり/倉田勝栄
閉ざされし塔光年の星涼し/原和子
桃の木に一光年のはじまりぬ/松澤昭
滅びても光年を燃ゆ春の星/藤田湘子
石肌に月の光年ひしめける/毛塚静枝
遠ざかる光年の果地虫の夜/三橋敏雄
光年に病むは一瞬星凍つる/立川華子
光年の星満天に端居かな/西川みさを
光年の速さで母を呼ぶ鹹湖/佐藤鬼房
光年の遠さで母を呼ぶ鹹湖/佐藤鬼房
俳句例:21句目~
妻いづこ/億光年の冬銀河/前枝竜三
木犀の香に光年の夜空あり/工藤義夫
こげよ舟を億光年の冬銀河/岸本マチ子
光年といふものさしや寒北斗/吉原一暁
悴かめる一光年の途中かな/上野まさい
星となる光年ふくめ星月夜/中戸川朝人
光年や気を吐きつづく夜光貝/白澤良子
光年は長さの単位つくし摘む/酒井和子
光年の星がささやく夜干梅/西川みさを
夢に見よ身長十億光年の影姫/夏石番矢
舟よこげよ億光年の冬銀河/岸本マチ子
芒挿す光年といふ美しき距離/奥坂まや
蜥蜴消えて一光年を経たりけり/龍岡晋
光年の旅の途中や野菊摘む/石戸多賀子
億光年の風が友達騎馬少年/岸本マチ子
光年を消しつつ星座涼しかり/藤田湘子
除夜の星幾光年を輝りきそふ/西島麦南
マニュアルを開けば五光年の闇/田中信克
十光年かなたの向日葵ああと言う/鎌倉佐弓
オクラきざみゐてふりむけば億光年/熊谷愛子
俳句例:41句目~
光年のしずかな時間草はらにならびて立てる馬と青年/井辻朱美