広島忌に関連した俳句の例をまとめました。
広島忌を含む俳句例
牛洗ふ角をつらねし広島忌/原裕
広島の忌や浮袋砂まぶれ/西東三鬼
広島の忌や浮袋砂まみれ/西東三鬼
青春を焦土の中に広島忌/重本泰彦
噴水は水の花束広島忌/杉田久美子
広島忌騒がしきまで蝶の群れ/原裕
広島忌零は印度で生れたる/和久利甫
雲灼けて声なき山河広島忌/伊東宏晃
立葵朱に咲き上る広島忌/金箱戈止夫
広島忌人集まつて黒髪なり/池田行三
下闇に鳩の目あまた広島忌/橋本榮治
片脚のばつたが歩く広島忌/井上土筆
月の川見えざる川の広島忌/小檜山繁子
言ふまじき今日の暑さを広島忌/板津堯
赤ん坊のつむじより風広島忌/嶋田麻紀
スーパーに山積みの水広島忌/並木緑之
鎮魂の火の穂短かし広島忌/藤井艸眉子
障えぎるは広島の忌の貨車の胴/徳弘純
広島忌川をタイヤの流れゆく/田中義了
広島忌振るべき塩を探しをり/櫂未知子
俳句例:21句目~
広島忌止まることなき人の列/本郷和子
広島忌蔓あるものは宙に伸ぶ/青木重行
広島忌近し見遺りて鵜飼の火/宮坂静生
核のろうための残生広島忌/伊丹三樹彦
水透きて鯉の斑透きて広島忌/小原希世
河童碑を残す日射しや広島忌/石川桂郎
炎天の砂利に供華挿す広島忌/鈴木厚子
篠笛の川へひびけり広島忌/秋本三代子
個人タクシー出て頭垂れ広島忌/松山足羽
写真の子が乳房吸いだす広島忌/古田/海
若木また揺れてゐるなり広島忌/岡林英子
川岸にただ来てをりし広島忌/上野谷良美
竹とんぼ遠くへ飛んで広島忌/北村菜々子
広島忌声あげてゐる影絵たち/小泉八重子
刈り伏せの草も熱もつ広島忌/木下むつみ
いつせいに山羊吾を見る広島忌/柚木紀子
ていねいに三和土掃きます広島忌/古川塔子
まくなぎを払ひてゐたり広島忌/辺見じゅん
広島忌蝉は鳴きつつ焼かれたる/上田フサ子