突っ立つに関連した俳句の例をまとめました。
突っ立つを含む俳句例
強東風の濤に突立つ巌柱/上村占
松茸の仕分男ら突立てり/茨木和生
浜菊の枯れて突立つ怒濤音/加藤憲曠
昼寝覚椰子五六本突立てり/高澤良一
激流に首突つ立てて蛇泳ぐ/塩川雄三
水壁に突立ち突立ち遡上鮭/奈良文夫
烏賊徳利灰に突つ立て狸汁/北川蝶児
滝の中巨木突込み突立てり/岡田日郎
突つ立つて壜流れくる厄日かな/下田稔
敬老日手品の紐が突つ立つて/永島紀子
突つ立ちて芒は風を待つ構へ/内野睦子
洪水や泥に突っ立つ蝙蝠傘/尾崎椰子雨
みちのくの山は突つ立つ鬼房忌/堀米秋良
不機嫌に樫の突つ立つ七日かな/熊谷愛子
松の芯突っ立ち淋代浜荒れる/佐々木蔦芳
柏槇の拱手突つ立つお風入れ/中戸川朝人
稲架の骨雪に突つ立ち能登暮光/西村公鳳
突つ立ちて撫で肩寒き麒麟かな/坂根/幸
突立つてゐるおとうさん潮干狩/三橋敏雄
襟巻に巻かれて首の突つ立てる/矢島渚男
俳句例:21句目～
高嶺の黙男突つ立ち夏桑つむ/加藤知世子
雁列の突つたちしづむ枯野かな/皆吉爽雨
吊橋に突立つ一本のガラス棒/宮川としを
影ぐるみ灼かれ突立つ義民の碑/高澤良一
朴の幹木の芽起こしに突立てり/茨木和生
くらがりに鶏突つ立てり一茶の忌/原田喬
砂畑に突立つて居る案山子かな/会津八一
花了へしあふひの茎の突つ立てる/高澤良一
石炭にシャベル突つ立つ少女の死/西東三鬼
柵のなか突立つて牛しぐれけり/大木あまり
ゆき合へる蟻の突立つ牡丹かな/大木あまり
突立ちて達磨のなかの達磨売り/飯塚樹美子
火の粉吐き突つ立つ鵜匠はたらく鵜/西東三鬼
月浴びて夜叉のはくれん突っ立てる/高澤良一
突つ立つてゐるおとうさんの潮干狩/三橋敏雄
突つ立てて帆になる袖や涼み舟/丈草「篇突」
突つ立つているものさびし夏の果て/清水みな子
