雪道に関連した俳句の例をまとめました。
雪道を含む俳句例
山一つかはり雪みち彼岸前/目
雪道や降誕祭の窓明り/杉田久女
英語へは二男三男雪道を/京極杞陽
雪路かな薪に狸折り添て/上島鬼貫
勤め母雪道走る誰見るとも/楠節子
蛍光の蒼き雪道末世なり/山口誓子
雪道を踏み帰りても雪の坊/上崎暮潮
雪道や背の児と母歌ひつつ/三宅句生
人踏まぬ雪道えらび初詣/白岩てい子
初午の神の雪道あけありし/福井みわ
雪道の夙に穢れし大試験/佐々木六戈
屋根よりも高き雪道節季市/滝沢鶯衣
我れ一人皆一人雪道をゆく/松尾美子
提灯の灯に雪道のもり上り/及川仙石
雪道の丘より町に続くなり/高木晴子
そろばんへ四男と五男雪道を/京極杞陽
人を恋ふごと雪道を踏み淋し/谷地海紅
根雪道ここで転けたら百年目/高澤良一
金星に照らされながら雪道を/京極杞陽
雪みちを雛箱かつぎ母の来る/室生犀生
俳句例:21句目~
雪道の雪をなだめて楮干す/佐藤美恵子
雪道をひたすらなもの橇の馬/細見綾子
雪道を来相知の鮨屋龍安寺道/橋本夢道
鬼打木雪道あけて立てられる/清水渓石
昼倦みて古雪道へながれ出づ/篠田悌二郎
十一面さんに雪道つけてあり/八木林之介
雪みちを二代目高尾の墓へつけ/高澤良一
雪道へ出るための雪掻きにけり/山本一歩
雪道や瞽女には杖といふ眼あり/竹下陶子
わが通るのみの雪道縷々と掻く/斎藤道子
雪みちをもどりし猫や春山家/大峯あきら
蘆生なる雪道ありき雪まみれ/新谷ひろし
とぼとぼと歩き力の要る雪道/五十嵐研三
雪道をつまづきがちに常ならず/八牧美喜子
雪道で歯が抜け落ちて夜叉になる/富岡和秀
雪道をひらきてくすし待たれ居り/金子伊昔紅
ゆるい鼻緒の下駄で雪道あるきつづける/尾崎放哉