団地を使用した俳句

団地に関連した俳句の例をまとめました。

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団地を含む俳句例

楠若葉団地全棟全戸老ゆ/小川軽舟

稲架組むや団地の端の三角田/小林稔

移り来し団地家族のかき氷/仙田洋子

まだ誰も住まぬ団地や青柳/久安五劫

田無団地初鴬に明けにけり/岡田日郎

宵闇の団地の野犬跳ぶ姿勢/前山松花

穂芒や遠き団地の玻璃光り/館岡沙緻

終点や団地へ陸稲孕みつつ/原田種茅

蒲団叩けば団地に谺開戦日/奈良文夫

蒲団干す団地の空の正方形/斎藤耕心

蔭雪の十日かみつく団地裏/高井北杜

蛇穴に入りて団地の清掃日/飯田弘子

かりがねや山に追はれし豚団地/真山尹

短日の灯を連ねたる団地かな/吉屋信子

畦道を団地へうかれゆく猫か/亀井糸游

一斉に団地の主婦の草を刈る/武田光子

七月や団地は角を張り詰めに/毛塚静枝

文字摺草団地の芝に交り咲く/高澤良一

葱青し字と団地を分け隔つ/百合山羽公

可憐な靴落ちてる団地の大年の/伊丹公子

俳句例:21句目~

団地ぐらし賀状の版画壁に貼る/権藤匡道

団地の窓灯はみな消えて冬の月/吉屋信子

団地より苦情の来たる威し銃/寺村甘藷男

日向ぼこ団地は南へふくらみて/和田祥子

障子洗ふには団地出て町を出て/守屋明俊

母の椅子狐の団地に置いてきた/金城けい

蜘蛛の囲の向う団地の正午なり/永島靖子

まくなぎや築く団地を怨嗟して/百合山羽公

団地四温幼な声ほどよく届く/鍵和田のり子

昼顔や紅こざかしく団地の子/鍵和田ゆう子

梅雨きざす団地の峡に八百屋来て/鈴木真砂女

キャベツ買へり団地の妊婦三人来て/草間時彦

団地になって草競馬の土手残っている/由川うしほ

こんなに晴れて団地やチューリップや爆笑/前川弘明

やりくりのともかく灯明し除夜の団地/赤城さかえ句集