カメラに関連した俳句の例をまとめました。
カメラを含む俳句例
公園に防犯カメラありて冬/市川博久
カメラ載せ蜜柑畑の藁沈む/横山房子
道山荘カメラを下げて牡丹園/椎橋清翠
誰よりも日焼随行カメラマン/山田弘子
糸菊やカメラを真上から構へ/橋本冬生
料峭や夫の胃カメラ事の無げ/前畑典子
満開の桜胃カメラ飲みに行く/小西昭夫
防犯カメラのわたくしと冬の蝿/西野文代
防犯カメラ春昼だけが写つてゐる/仲寒蝉
雪田を越ゆカメラマンの腕時計/桜井博道
霰降る胃カメラ呑みに行く道に/村本畔秀
カメラ百箇床に撒き盆かくて過ぐ/竹中宏
頬白のカメラに入りぬ真向にて/林原耒井
波の一打を確かめ休息のカメラ/金子兜太
火祭や炎切り取るカメラの目/野田ゆたか
瑠璃鳥や覗くカメラの中に鳴く/阿部竹子
短日のカメラつめたく人を捉ふ/石原舟月
胃カメラがするりと通る菊日和/吉沢野露
胃カメラのするりと入り万愚節/守屋房子
赤富士に砲列のごとカメラ据ゑ/柴垣千風
俳句例:21句目～
遠雷や胃カメラ咽喉を通り過ぐ/高橋恭子
そつぽ向く鹿とカメラに収まりぬ/三村純也
カメラ向けて秋瀑の幅近きに過ぐ/林原耒井
カメラ構えて彼は菫を踏んでいる/池田澄子
使ひ捨てカメラ万緑あふれしむ/北見さとる
吾子を追ふカメラの駈ける運動会/加藤一智
寺寒し監視カメラのそこここに/相河美智子
胃カメラを抜かれ秋天肩に落つ/秋元不死男
隠しカメラ巣箱をのぞく修司の忌/武田和郎
葛の花カメラにひとり間に合わず/渡邊禎子
子鹿一号囲むカメラに戸惑へり/緒方みどり
カメラマンの恋のまま夫梅雨の蝶/石田あき子
胃カメラに突き当たりけり夏の果て/国しげ彦
破魔矢得てカメラにポーズ媼かな/渋沢美代子
