軒氷柱に関連した俳句の例をまとめました。
軒氷柱を含む俳句例
隆々の鬼の金棒軒氷柱/高澤良一
月光の研ぐ大寺の軒氷柱/田中俊尾
拓地夜は酒の匂ひす軒氷柱/松村蒼石
身構へてその前通る軒氷柱/高澤良一
軒氷柱日当りてなほ太りけり/井上雪
軒氷柱意志を通して阿らず/高澤良一
軒氷柱大事に半島北へ伸ぶ/太田土男
軒氷柱百姓の掌が一と薙す/細川加賀
猟銃の銃口ひかる軒つらら/佐川広治
受験子の灯影に太る軒氷柱/五十嵐春男
女番長よき妻となり軒氷柱/大木あまり
山国のひかり頒け合ひ軒氷柱/清水白郎
軒氷柱寝べきところにお人形/田中裕明
軒氷柱曲げるわるさを風童子/村越化石
軒氷柱やうやくに鳥かよふそら/中田剛
軒氷柱手折り光を手折りけり/葛原俊子
軒氷柱燦としたたる日の山河/山口草堂
軒氷柱陽を返しつつとけ始む/曽田ハツ
軒氷柱障子浄らに住みなせり/中村四峰
軒氷柱雪国の花舗暗かりき/古賀まり子
俳句例:21句目～
軒氷柱馬の首もつおしらさま/太田土男
塩の道天碧む日の軒つらら/甲斐すず江
軒つらら切つ先寸にして揃ふ/阿部子峡
軒つらら夢より長くならざりき/堤保徳
軒氷柱よべの底冷えありのまゝ/高澤良一
軒氷柱ホルスタインに楽流れ/白澤よし子
昨日より今日を太りし軒つらら/椎橋清翠
軒氷柱折れて小さき虹を生む/萩原まさえ
軒氷柱月のしづくをこぼしけり/奥田智久
月かげのうつろひそめし軒氷柱/川端貞男
軒つらら石臼はさみしさに慣れ/長谷川双
水飲んで水の世ぐしやりと軒氷柱/寺田京子
母さん留守子とろ子とろと軒つらら/津田清子
軒氷柱くらしの音のなきごとく/長谷川富佐子
