鉱山に関連した俳句の例をまとめました。
鉱山を含む俳句例
鉱山の跡分校の跡山桜/猿渡青雨
鉱山に生れし誇り鏡餅/深見けん二
鉱山に朝市が立ち春大根/大熊太朗
暑き日の鉱山見ゆる不浄門/飯田蛇笏
生理説く鉱山の中学軽雷す/宮武寒々
葵咲く鉱山の理髪師嫁迎ふ/宮武寒々
鉱山の村噴井に障子洗ふなど/瀧春一
野葡萄負へり鉱山の匂の男たち/林翔
鉱山町や障子を洗ふ一ト流/清原枴童
鉱山街寂びて秋晴の墓あらは/瀧春一
しばたいてゐる鉱山の踊の子/萩原麦草
月赫き崩崖鉱山ぞひの盆の月/石原八束
鉱山の姿とみれば寒さかな/大場白水郎
鉱山の町や舟著く冬の川/長谷川零餘子
鉱山の神露けき鉱石に注連新し/瀧春一
鉱山慣れて手拭首に涼みけり/清原枴童
鉱山煙日々おだやかに草の花/清原枴童
あそびめに塞かる鉱山や天の川/宮武寒々
春潮の荒らぶ鉱山町けぶるなり/石原八束
秋祭り終はれば鉱山を離れんか/原田耕二
俳句例:21句目~
花木槿鉱山は廃れて雨に冷ゆ/塩田藪柑子
鉱山のエレベーターに見ゆる滝/西本一都
鉱山出来て刈田の日々の洟垂児/清原枴童
向日葵に鉱山びとの着る派手浴衣/飯田蛇笏
時の日の鉱山霽れ酒保に煙草着く/宮武寒々
松蝉や鉱山のさびれの目に立ちて/伊藤碧水
鉱山に逢うて盛夏帽裏の刺を通ず/飯田蛇笏
鉱山人のうまし女連れぬ寄席の秋/宮武寒々
鉱山暮るゝことの早くて霙れけり/岸風三楼
ラムネ吸ふ鉱山の肌見て来し街にて/北野民夫
廃れ鉱山雪にたれかれありて住む/文挟夫佐恵
春暁のコーランに覚め鉱山の街/坊城としあつ
鉱山の五月のさくら小さく咲く/阿部みどり女