嫁入りに関連した俳句の例をまとめました。
嫁入りを含む俳句例
嫁入せし娘も多し御忌詣/炭太祇
嫁入の歩で吹かるる霰かな/去来
狐嫁入るかと仰ぐ一の午/千原叡子
朧夜や狐嫁入なんどする/寺田寅彦
初牛や嫁入したるまな娘/正岡子規
花の旅吉野の狐嫁入りす/稲畑汀子
朧夜やお小夜狐は嫁入す/寺田寅彦
嫁入の行列囃せ鳴子引け/島田青峰
嫁入の門も過ぎけり鉢たたき/許六
日や雨や狐嫁入る村紅葉/幸田露伴
嫁入や風速計に南風遊び/吉田忠一
山里や嫁入しぐるゝ馬の上/正岡子規
馬に乘る嫁入見たり年の暮/正岡子規
嫁入の翌を思ひつゝ砧うつ/正岡子規
嫁入や月夜に白き飛騨の山/三好達治
嫁入りの守り刀を鍛冶始/鈴木千恵子
上ミ京の花菜漬屋に嫁入りし/高浜虚子
嫁入りの荷物を担ぐ梅日和/針ヶ谷隆一
新松子濡れて狐の嫁入りぞ/佐々木六戈
嫁入りと見ゆる狐火往き戻り/宮本旅川
俳句例:21句目~
狐の嫁入り囃し立て夏休み/東浦津也子
嫁入りて今年植ゑけり隣の田/正岡子規
くちびるは嫁入り道具春逝けり/櫂未知子
暮かぬる門や嫁入のざんざめく/尾崎紅葉
母乗りし嫁入り駕籠や鳥渡る/瀧澤伊代次
狐の嫁入り虹を峠に残しけり/櫛原希伊子
嫁入りの馬橇の鈴をなつかしむ/佐藤木実
嫁入りのごとくに出荷シクラメン/鈴木とき乃
娘を嫁入させて落葉掃きに出てゐる/大橋裸木
野を渡る夜叉嫁入り道具になりすまし/西川徹郎
嫁入りに涼しさだけを持たせけり/渡辺恭子「涼しさだけを」
念仏も嫁入り道具のひとつにて満月の夜の川渡り来る/寺山修司