漬茄子/茄子漬に関連した俳句の例をまとめました。
漬茄子/茄子漬を含む俳句例
茄子漬時が薬と養生す/高澤良一
茄子漬や雲ゆたかにて噴火湾/楸邨
ほんとうに軽く一膳漬茄子/高澤良一
山国の夜空のいろの茄子漬/若井新一
明け易き一夜一夜の茄子漬/鈴木花蓑
朝寝して色変りけり茄子漬/青木月斗
茄子漬の一塩濃くし入院す/高橋洋子
茄子漬の朝の色に執着す/米沢吾亦紅
もう教はれず茄子漬の塩加減/渡辺文雄
奔放に茄子漬盛りて静まりぬ/渡部陽子
庇まで波の来てをる茄子漬/栗栖恵通子
漬茄子に鴫焼に食旺んなれど/石川桂郎
漬茄子紺きつぱりと朝の卓/松本有美子
茄子漬や亡母空似の人の母/百合山羽公
飽食の子がよく食べる漬茄子/三井千秋
母います瑠璃がしたたる茄子漬/田中束穂
漬茄子と佐渡米に食すすむなり/高澤良一
漬茄子のいろあざやかや退院す/影島智子
漬茄子の水はじきたる今朝の紺/鈴木慶子
漬茄子の紺さえざえと赤坂昏れ/楠本憲吉
俳句例:21句目~
照子忌の近しまさをな茄子漬/増成淡紅子
茄子漬のあしたの色に執着す/米澤吾亦紅
茄子漬の色鮮やかに母とほし/古賀まり子
忘れていたい明日が近づく茄子漬/池田澄子
漬茄子の色あざやかに嫁かずあり/菖蒲あや
漬茄子の色にかかはり詩に遠き/岩城のり子
茄子漬のこの色留守の母に告げん/原子公平
茄子漬の彩にひとりの夜を濃くす/福川悠子
茄子漬や持つべきものは世話女房/加藤郁乎
むらさきの泡がたちをり茄子漬/『定本石橋秀野句文集』
茄子漬や砥に似た石を拾ひけり/『定本石橋秀野句文集』