消しゴムに関連した俳句の例をまとめました。
消しゴムを含む俳句例
消しゴムと鉛筆の机蓬餅/瀧井孝作
消しゴムや麓の川を川蒸気/攝津幸彦
鰯雲子は消ゴムで母を消す/平井照敏
消しゴムでなぞつた分だけ風光る/泉碧
消しゴムの方向音痴一茶の忌/雨宮抱星
消しゴムの消屑をわが掃納め/鷹羽狩行
私を消す消しゴムがない晩秋/栗林千津
山笑う消しゴムでその山を消す/清水冬視
掃初の先に消ゴムまろび行く/秋元不死男
春愁や消しゴムの屑手にあつめ/足立とみ
消しゴムをちぎつて鳩へ落第子/松浦敬親
消ゴムの屑吹きとばし春よ来い/辻田克巳
消ゴムの滓みな長き避寒かな/四ツ谷/龍
消ゴムの魂抜けまろび試験果つ/桂樟蹊子
真四角な消しゴムをのせ受験票/森田公司
秋近き消しゴム急に痩せにけり/松浦敬親
筆入れに消しゴム匂ふ鹿の声/佐々木六戈
紙に掬ふ消しゴムの屑啄木忌/奥谷亞津子
朧夜の消しゴムで消す我が名かな/有馬朗人
消しゴムがもう少し痩せた頃に夏/櫂未知子
俳句例:21句目~
消しゴムは和紙に馴染まず一葉忌/宮崎すみ
消しゴムを借りしかの人かの時間/上野草子
鉛筆折れ消しゴムころげ大試験/成瀬正とし
青梅と消しゴムとよく転がりぬ/正木ゆう子
消しゴムで消せない琉球腹すかす/岸本マチ子
消しゴムは投げ捨ててゆく初潮の日/畑井貴晶
消しゴムを買いためている桜桃忌/たまきまき
入学試験子ら消ゴムをあらくつかふ/長谷川素逝
ささくれだつ消しゴムの夜で死にゆく鳥/赤尾兜子
消しゴムつかえば夏萩の人遠くかすれ/八木三日女