耳飾りに関連した俳句の例をまとめました。
耳飾りを含む俳句例
春星や太古も女耳飾る/堀良子
耳飾少し見えゐて耳袋/恵利雛月
花売に寒し真珠の耳飾/夏目漱石
夏暮色耳より大き耳飾り/宮坂静生
枯芦の音聞いて来し耳飾/佐藤和夫
風光るインカの大き耳飾/高橋圭子
にくき踊子蓑虫を耳飾とす/宮武寒々
ぽろぽろと外す秋思の耳飾/杉野郁世
夕焼のテラスのひとの耳飾/木下夕爾
春雷やかの日の銀の耳飾り/坪内稔典
梅雨長し小筥に古りし耳飾/鳥羽紀子
耳飾り外してよりの花疲れ/高橋満子
耳飾り外せば遠くなる冬日/関千恵子
西東忌ガラスの花で耳飾る/松村多美
風光る仁丹ほどの耳飾り/続木かよ子
七月の耳よりも冷え耳かざり/土生重次
冬めくや髪にかくれし耳飾り/佐藤信子
去年今年揺れて小さき耳飾/三ヶ尻湘風
春愁のまことしやかな耳飾り/内野悦子
晩涼や翡翠に替へし耳かざり/原田青児
俳句例:21句目~
緑蔭を来しつめたさの耳飾り/胡倉和江
耳飾り樹下に涼しき婆の耳/上野さち子
鏡中に揺らす師走の耳飾り/栃木絵津子
きちきちや空より青き耳飾り/水野あき子
ひんやりとやがて和みし耳飾/猪俣千代子
耳飾りかじかむ月に鋭どくて/柴田白葉女
耳飾りゆるめ夏日の昆虫館/長谷川久々子
耳飾るをとこのしなや西鶴忌/山上樹実雄
遠雷やはづしてひかる耳かざり/木下夕爾
耳飾りキラリと爽気身ほとりに/柴田白葉女
耳飾り琥珀うすめて小春かな/マブソン青眼