薄紅に関連した俳句の例をまとめました。
薄紅を含む俳句例
残月の薄紅に草城忌/岩田由美
花の空薄紅に曇りけり/正岡子規
薄紅の口一文字棗の実/脇坂啓子
われを過ぐ薄紅の桜たち/高澤晶子
初東雲珊瑚の薄紅鮮しき/川口爽郎
山の端の薄紅二十六夜待/広瀬直人
カナリヤの脚の薄紅春逝くか/桂信子
冷麦の緑うす紅児に取らす/山中蛍火
白を愛で薄紅愛でる花水木/岡村容子
うす紅の和菓子の紙や漱石忌/有馬朗人
うす紅の日を竹むらは落葉どき/岸田稚
うす紅の藜を添へし桑の籠/瀧澤伊代次
はじかみの薄紅見ゆる厨かな/松瀬青々
わりなしや薄紅させは蓮の花/正岡子規
苔桃の花うす紅や小鐘吊り/雨宮美智子
薄紅に咲きて林檎の白く散る/宮津昭彦
いちまいに薄紅ひろぐ芙蓉かな/松村蒼石
うす紅に露さわやかの芙蓉かな/鈴木花蓑
みよしのの薄紅いろの葛湯かな/大橋敦子
姫辛夷うす紅ふふむ六時かな/山内美津男
俳句例:21句目～
恩愛やことに生姜の薄くれなゐ/栗栖浩誉
法華寺さま菓子も薄紅初句会/澤田弦四朗
眉に来て加賀の綿虫薄くれなゐ/六本和子
薄紅き酢漬けの生姜秋桜子忌/秋川ハルミ
ハルジオン富士も薄紅帯びて聳つ/高澤良一
棄てらるる身をうす紅に花たばこ/渡辺恭子
土をぬくとき薄紅のまんじゆしやげ/松村蒼石
転機ならむか沙羅の蕾の薄くれなゐ/小野恵美子
あれや雲珠と薄紅いろを指しながら鞍馬路ゆくに山みなおぼろ/大滝貞一
