二十歳に関連した俳句の例をまとめました。
二十歳を含む俳句例
一兵の遺影は二十歳十三夜/鈴木信行
二十歳つよき凍星のみ愛す/矢口/晃
沖を行き父を旅ゆく二十歳/高柳重信
雲間より光/反乱の二十歳/松本恭子
二十歳の日と同じ紅曼珠沙華/津田清子
我が二十歳韃靼に在り敗戦日/古江腎定
明日二十歳逝く秋一日我ままに/弓削裕
秋光に遠き落馬の騎手二十歳/対馬康子
門跡は二十歳におはす濃山吹/福島壺春
雪嶺の上の青空子は二十歳/越智千枝子
ラブと彫る青きかりんや二十歳/対馬康子
天球図持ちし煬帝二十歳のまま/藍原弘和
寒椿活くるこの手に二十歳待つ/山岡季郷
母と踊るうなじの二十歳巴里祭/小池文子
髭剃りて明るき二十歳水澄める/都筑智子
たやすくは二十歳の水着選ばれず/辻美奈子
初場所の力士二十歳となりにけり/岸本尚毅
朱線の書わが二十歳なる敗戦日/倉林ひでを
軍服に二十歳の春は包みきれず/相原左義長
通し矢の乙女二十才の袖しぼり/大久保正馬
俳句例:21句目~
かなかなに二十歳の時の空あるごと/香西照雄
くろがねのわたしの二十歳潮満つや/安井昌子
わが二十歳連翹の名を質舗に訊き/磯貝碧蹄館
長き夜にまぎれ二十歳となりにけり/大迫浩二
その児二十歳……刃物十本刺さりたり/江里昭彦
処女二十歳に夏痩がなにピアノ弾け/竹下しづの女
早春の雲浮く玻璃をみがくなりいつも二十歳の母と並びて/佐伯裕子