葭雀に関連した俳句の例をまとめました。
葭雀を含む俳句例
よし雀の拍子揃ふや船大工/荘丹
夕潮に浮きし葭原葭雀/橋田憲明
遊船の小舟曳きゆく葭雀/松本進
三十石船の来さうな葭雀/稲畑汀子
江戸女涼む版画に葭雀/百合山羽公
淀川もここらは狭し葭雀/稲畑汀子
葭雀の終日啼いて水長し/尾崎紅葉
その辺に雀が飛んで葭雀/深見けん二
よし雀お祭船へ啼きかはし/臼田亞浪
水車場へ小走りに用よし雀/高浜虚子
茎掴みそのまましなふ葭雀/高澤良一
葭雀や弁當すみし作事小屋/井上井月
葭雀水にみづいろ戻りたる/市場基巳
葭雀砂場の馬にこゑ流す/百合山羽公
誰もが箸使ひはじめて葭雀/中嶋秀子
輪中より輪中へつなぐ葭雀/杉山岳陽
よるべなく濁流はやし葭雀/百合山羽公
子を憶ふ夕べな鳴きそ葭雀/千代田葛彦
巣づくりのひまの声かも葭雀/和田祥子
泣かされて舟に戻る子葭雀/小原菁々子
俳句例:21句目~
球形タンクも雨意の相貌葭雀/木村蕪城
葭雀すでに河口と云ひがたき/山口誓子
葭雀や暁て一二のみをつくし/高井几董
葭雀二人にされてゐたりけり/石田波郷
葭雀葭すれ~に飛びうつる/五十嵐播水
人乗せて吹かるゝ舟や葭雀/長谷川かな女
咽喉痛む日のさきざきの葭雀/猪俣千代子
葭雀松をつかみて啼きつゞくる/橋本多佳子
日盛りや葭雀に川の音もなき/一茶/寛政四年壬子