駅長に関連した俳句の例をまとめました。
駅長を含む俳句例
会津線女駅長夏炉守る/平山節子
葬列に駅長帽も冬の雨/亀井糸游
駅長の粋な計らひ花氷/高澤良一
晩夏光駅長の椅子新しき/黒川允子
枯芝に置く駅長の赤き帽/松山足羽
秋深む駅長光るホームに立ち/直人
通過駅挙手駅長の毛皮帽/大津希水
駅長の添ひて改札新社員/亀井糸游
単線のホームに駅長菊作り/内海節代
山の蛾の速さ駅長無帽で立つ/朔多恭
嶽秋光駅長駅夫服正しく/石橋辰之助
燕みな帰り駅長だけの駅/曽我部予詩
芝焼いて転任洩れの駅長か/亀井糸游
金筋の駅長混じり雪を掻く/西川朝夫
雪沓の駅長の声が叱咤せり/加藤楸邨
雪踏の駅長鼻を赤くして/佐瀬しづ江
駅長の机の下に茄子の苗/木村里風子
駅長の討入り衣装義士祭/越田美代子
帽置いて田舎駅長夜食かな/池内友次郎
年賀のべ駅長汽車を発たしたる/原育子
俳句例:21句目~
童顔の駅長燕来る日を知れり/福田蓼汀
駅長に松葉牡丹の咲くホーム/今泉貞鳳
駅長の挙手に始まる御慶かな/赤尾恵以
駅長の歩みきこゆる夜霧かな/前田普羅
駅長の糸瓜咲かせて日本海/村上婦美子
駅長の釣場なりけり蕗茂る/長谷川かな女
じつとせず駅長のもつ冬燈の輪/田川飛旅子
駅長の打ちたる水を踏みにけり/上野たかし
駅長兼駅夫が蚊帳から出て来て切符切る/青木健作