躰に関連した俳句の例をまとめました。
躰を含む俳句例
一日に千躰仏よ郭公/井原西鶴
木道は男の躰花あやめ/小山咲子
鞦韆や隣みこさぬ御身躰/炭太祇
とどまれば熱き躰や芋嵐/中西夕紀
冬の蠅球の躰をぶん廻し/高澤良一
塀ごしやさくら斗の庭の躰/炭太祇
好調は躰に任せとる相撲/高澤良一
法躰をみせて又著る頭巾かな/太祇
烏貝躰開かなくて行けぬ/高澤晶子
田蛙のカララ躰に共鳴す/高澤良一
若き妻水泳焼けの火の躰/辻田克巳
躰より大きな楽器夏来る/恒藤滋生
一、二掻き躰に送る団扇風/高澤良一
松の花躰細らせ給う妓芸天/菊池志乃
蝙蝠の躰鈍れば飛びにけり/高澤良一
青年に虚無の青空躰使う/鈴木六林男
あら古や露に千鳥をすまの躰/椎本才麿
なむあみだ躰にたむる地蔵盆/高澤良一
ばくぜんと躰ある日の日雷/津沢マサ子
ぶつかられ躰くるりと酉の市/高澤良一
俳句例:21句目~
春暁の躰を覚ます畑毛の温泉/高澤良一
紫苑剪る法躰ならぬ尼僧見し/今西一路
ゆうぐれの水にほいだす躰かな/久保純夫
武者人形法躰にして馬上かな/大橋越央子
躰じゅう松葉だらけの雪だるま/高澤良一
この暑さ躰がついてゆけぬといふ/高澤良一
躰から蝶の出てゆく喪なりけり/相川玖美子
人に躰息あり南天は花をこぼす/安斎櫻カイ子
躰より抜けでてあそぶおぼろの夜/津沢マサ子