紙幣を使用した俳句

紙幣に関連した俳句の例をまとめました。

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紙幣を含む俳句例

落葉まひ靴磨より紙幣とぶ/爽雨

へな~と紙幣賽しぬ残り福/皆吉爽雨

極月の人の温味のある紙幣/片山桃史

落書が紙幣にありて敗戦忌/土生重次

買初の釣銭折り目なき紙幣/田中俊尾

露草が綻ぶ財布ゆ萎え紙幣/香西照雄

処女紙幣青し颯爽として軽く/日野草城

手袋と紙幣使はずして病めり/野澤節子

柿落葉うつくしく紙幣値なく/山口青邨

疲れたる紙幣を共同募金とす/日野草城

皺くちやの紙幣を投ず社会鍋/行方克己

短日やまざと紙幣の穢を指に/中島斌男

紙幣とは雪夜香を嗅ぐためのもの/林翔

わが受くる紙幣は瞬く間に数ふ/日野草城

メロン買ひわが体温の紙幣消ゆ/福永耕二

枯れふかむ紙幣の表裏みな利息/雨宮抱星

老紙幣疲れうらぶれくづほるゝ/日野草城

寡婦の指四五枚の紙幣を預金せり/片山桃史

少き子が獲て来し紙幣は眼に痛き/日野草城

黄の紙幣よみ疲れ極月の灯を昼も/片山桃史

俳句例:21句目~

たつき日々紙幣の花びら掌にあふれ/片山桃史

はるさむや地に替う紙幣ひとつまみ/飯田蛇笏

手の切れるやうな紙幣あり種物屋/大木あまり

野遊びのはじめにつくる葉の紙幣/上田日差子

鼻さむし紙幣ことごとく羽を持つ/磯貝碧蹄館

扶助料といふ紙幣得ぬ百合買はな/竹下しづの女