大仏殿に関連した俳句の例をまとめました。
大仏殿を含む俳句例
寒雀大仏殿を栖ひなる/誓子
朝霜や大佛殿の鼻柱/正岡子規
東大寺大仏殿裏穴惑/橋本榮治
永き日や大仏殿の普請声/李由
八月の大仏殿の暗さかな/長田等
初霞大仏殿を浮べたる/長谷川櫂
大仏殿蝿一匹の虚空かな/龍岡晋
蝙蝠や大仏殿の昼暗し/正岡子規
行く秋に大佛殿の嵐哉/正岡子規
大仏殿小窓開きて十三夜/斎藤夏風
大仏殿映りゐる水冬暖か/広谷春彦
大仏殿開きし窓の初明り/遠藤新樹
月上る大佛殿の足場かな/正岡子規
風花が大仏殿の松に遊ぶ/細見綾子
お山焼大仏殿もただならね/長谷川櫂
大仏殿鴟尾の上なる秋の雲/秋山花笠
大佛殿うしろに螢応へ合ふ/狹川青史
奈良なれば大仏殿や渡り鳥/尾崎迷堂
蟷螂の大仏殿に飛び込めり/三枝正子
二十日月大仏殿を軽くせり/井田みさ子
俳句例:21句目~
大仏殿いでて桜にあたたまる/西東三鬼
春の蚊の大仏殿に罷り入る/中野いさお
梅雨大扉入るや洞なす大仏殿/高澤良一
鐘つかぬ大仏殿と朝寝せり/百合山羽公
しづかなる汗流れ出づ大仏殿/広谷一風亭
大佛殿山焼の雲を負ひにけり/服部鹿頭矢
わつと夏野がありて大仏殿ありぬ/針呆介「夏野」
香煙や祖かくありし昼の虫/『定本石橋秀野句文集』