ブランコに関連した俳句の例をまとめました。
ブランコを含む俳句例
ブランコの弓を射るよな赤い服/蘭東子
元日のブランコ漕ぐは王様か/岡本信男
鳥籠のブランコ揺する風五月/満田春日
ブランコの戻らぬ空を草の粥/増田まさみ
ブランコの木首吊りの木紅葉す/中嶋鬼谷
暑い夜のブランコ軋む基地の網/仲村阿莉
空の腕が迷宮ブランコはかるし/阿部完市
もの思ふ時ブランコにかくる癖/木村都由子
ブランコが揺れているのは暗号か/大西泰世
ブランコのゆれて青柿ふって来し/長野豊子
ブランコの子に帰らうと犬が啼く/菅原独去
冬に入る砂場ブランコ切れしまま/荻野輝子
日に月に空中ブランコのたうてり/攝津幸彦
母なき子ブランコ漕げば風が押す/柴田奈美
荒縄ブランコ紙芝居の柝近づき来/北野民夫
黙って霧のブランコを漕げ/父よ/星永文夫
ブランコに景色ひろきはものかなし/京極杞陽
ブランコを漕ぎてこの世を逃れ得ず/中嶋秀子
ブランコ軋むため傷つく寒き駅裏も/赤尾兜子
聖夜天よりブランコひとつ我に垂る/工藤克巳
俳句例:21句目~
ブランコの妻受胎して陽と揺れる/野ざらし延男
ブランコ余韻父子にハゼ釣れてる/みなとたいじ
拗ねてをり乗り捨てられしブランコが/西村和子
亡き子来て袖ひるがへしこぐとおもふ月白き夜の庭のブランコ/五島美代子