雪の香に関連した俳句の例をまとめました。
雪の香を含む俳句例
雪匂ふ鳥の子紙の漉雫/影島智子
相聞歌林檎の如く雪匂へ/内藤吐天
水仙の香やこぼれても雪の上/千代女
狩の宿夫と来て雪匂ひつつ/小池文子
雪の香や街角に出し花売女/飯田蛇笏
草木染の新絹のみな雪の香に/田中英子
跼まれば雪にほのぼの路傍仏/村越化石
逢ひし夜雪の香脱けぬ黒髪よ/三好潤子
除雪夫ら酒飲みこぼす雪匂ふ/西村公鳳
雪の夜の水屋にこもる檜の香/影島智子
雪の道来てなつかしむ煙の香/村越化石
雪の香や地上ひそかに墓の群/西島麥南
雪匂ふ御嶽の闇や干菜風呂/市村究一郎
霏々翩々雪の香舗の香を買う/橋本夢道
かぜ晴れて氷雪の香をはこびくる/瀧春一
しん~と雪匂ふ日の盛りかな/金尾梅の門
雪の香濃し頂近くわが香失す/加藤知世子
雪卸し吾が家に入るも雪匂ふ/黒田桜の園
雪女郎消え雪の香の濃きところ/長山あや
歯にあてて雪の香ふかき林檎かな/渡辺水巴
俳句例:21句目~
歯にあてゝ雪の香ふかき林檎かな/渡辺水巴
白樺街道雪の香を呼ぶ白ばんば/鳥居おさむ
雪にほふをさなきものの群にゐて/木村蕪城
雪の香に炉辺の嬰児を抱きて出ぬ/飯田蛇笏
しんしんと雪の香に帰す姉に会ふ/加藤知世子
ゆきぐにの水雪匂う酔後の歩/赤城さかえ句集