男手に関連した俳句の例をまとめました。
男手を含む俳句例
男手に何か淋しく掃納/山本呂門
男手のなくて釘打つ霜柱/澁谷道
男手の朝顔双葉回復期/姉崎蕗子
男手に勝るものなし煤払/山下郁女
男手のやがて佗しき魂祭/杉山岳陽
男手の料理勤労感謝の日/川村甚七
男手の花菜料理を母の前/鈴木一夫
男手は甥が頼りや黍あらし/岡本眸
男手も女手も足り煤払/高橋淡路女
行く春や男手に抜く躾糸/小早川恒
大釜は男手ばかり大根焚/佐藤喜久枝
寒鯉に喪服の男手をたたく/坂間恒子
男手の浅漬の菜の大盛りに/高橋悦男
男手の針あやふしや水中花/石川桂郎
糸瓜水男手無き家の一升瓶/松本忍終
露けしや男手絶えし屋敷畑/西村和子
男手になりて掃きをり花御堂/大石悦子
男手に鯊の煮えたる産屋かな/石田波郷
男手のたつきの針も祭らるる/宮原双馨
男手に住みあらす部屋花野見ゆ/堀口星眠
俳句例:21句目~
男手をちよつと借りたる雛飾る/石田郷子
男手をよしとふ新茶わが淹るる/皆吉爽雨
破れ芭蕉未完の男手をひろげ/松田ひろむ
草萌ゆる男手ばかりの産後の家/古沢太穂
男手の手おくりで届く木の芽椀/平井さち子
男手の瓜揉親子三人かな/『定本石橋秀野句文集』