耳掻きに関連した俳句の例をまとめました。
耳掻きを含む俳句例
年行くや耳掻光る硯箱/普羅
筆箱の中に耳掻年の宿/四ツ谷龍
簪の耳掻きほどの草の花/高浜虚子
耳掻購い帰る東京の旱星/赤尾兜子
一本の耳掻棒と除夜の鐘/ひらのこぼ
啓蟄や耳掻き棒の塗剥げて/高澤良一
大年の耳掻棒が見付からず/小出秋光
夫使ひし耳掻き吾も冬の夜/田中英子
春宵の耳掻き灯る耳の中/山崎千枝子
水引の耳掻ほどの花弁かな/大橋敦子
筆立の中の耳掻き居待月/鈴木真砂女
耳掻の綿毛の恍と年を越す/中嶋秀子
鹿角の耳かき買へり柿の秋/角川春樹
べつ甲の耳掻使ふ初湯あと/下村ひろし
耳掻きの絮毛の煌と年を越す/中嶋秀子
耳掻をつかふ恍惚猫やなぎ/稲垣きくの
あたゝかや耳掻當てし耳の垢/松根東洋城
初金比羅耳かき売も出てゐたり/永方裕子
耳掻きの鈴がちりちり春の風邪/三村純也
耳掻きをもつて入院走り梅雨/山田ひろむ
俳句例:21句目~
もてあそぶ耳掻き定家忌なりけり/榎本好宏
桐の実を見るは耳掻き使ふとき/岩淵喜代子
秋立つと耳掻いてゐておぼえけり/清水基吉
ゆく春の耳掻き耳になじみけり/久保田万太郎
ドラム缶の焚火耳掻きそろそろと/加倉井秋を