眼裏/まなうらに関連した俳句の例をまとめました。
眼裏/まなうらを含む俳句例
仙人掌の花の点滅眼裏に/森須蘭
眼裏に仏の鬱金秋日和/手塚美佐
眼裏に昔が光る緋鶏頭/高見加代子
眼裏に紅梅の染みすさまじく/原裕
眼裏の模様細かし花疲れ/都筑智子
熱高き眼裏を蝶舞ひのぼる/朝倉和江
眼裏をはるばると来し萍よ/齋藤愼爾
花薄荷まなうら遠き送火よ/小池文子
たんぽぽの黄を眼裏に夕支度/坪谷啓子
まなうらを草色にして水鶏笛/大木孝子
まなうらを鴨の流るる春の夢/鈴木貞雄
カンナ燃ゆ眼裏にふと黒い雨/今村博子
セピアとは眼裏のいろ去年今年/皆吉司
初旅の眼裏すでに雪降れり/古賀まり子
夏の夜の眼裏余熱くすぶれる/丸山嵐人
眼裏に滝の全長あふれしめ/片山由美子
眼裏に蛍火の寄るコウ子の忌/橘川治子
眼裏に雪白満たすメスの下/加藤知世子
眼裏まで桜ただよふ華道展/古賀まり子
鑑真の眼裏しかと春日あり/瀬口ゆみ子
俳句例:21句目~
眼裏のクリオネ消えず流氷季/佐々木栄子
眼裏の桜ぐもりといふべしや/猪俣千代子
花を見しまなうら白く睡るかな/草間時彦
寝入らんとする眼裏を今日の野火/岸原清行