忌明けに関連した俳句の例をまとめました。
忌明けを含む俳句例
漱石忌明暗しるく河原石/火村卓造
忌明さへ遠のく秋の袷着る/皆吉爽雨
忌明の庭にしたしむ残る雪/滝井孝作
濡れて着く忌明の供養花葵/宮武寒々
久女忌に隣る母の忌明治美し/加藤耕子
忌明けの玻璃拭ふ娘に燕来ぬ/松村蒼石
白玉に忌明の膝を揃へけり/塩谷はつ枝
草餅の草色深き忌明けかな/宇多喜代子
霞みたる山々ありし忌明かな/山本洋子
さび鮎や忌明けの酒のひと滴/能村登四郎
三月の雨降り止まぬ忌明けかな/福島利子
山鳩の鳴き初め忌明けふぬくし/堀口星眠
忌明けの五月の屋根に上るべし/攝津幸彦
忌明け後のひとりに余る髪洗ふ/中嶋秀子
煮凝の舌に溶けたる忌明けかな/木内彰志
獺祭忌明月さまとあはれけり/小原菁々子
蛍籠届きぬ子の忌明日にして/大久保白村
雛の間に忌明けの風を通しけり/川崎陽子
かりんの実なる一碧楼の忌明かな/岡本而立
ひとすぢの秋風をきく師の忌明け/嶋田麻紀
俳句例:21句目~
待春やこころの忌明けせぬままに/岩間光景
小綬鶏のみな巣立ちたる忌明かな/上村比呂子
桐の花人は忌明けと吾れに言ふ/野見山ひふみ