コンクリートに関連した俳句の例をまとめました。
コンクリートを含む俳句例
初仕事コンクリートを叩き割り/辻田克巳
啓蟄の地底に流すコンクリート/佐伯昭市
春水となるコンクリートの岸浸けて/静塔
松飾るコンクリートに膝をつき/岩崎健一
コンクリートに尿撥ね返る聖夜祭/右城暮石
コンクリートの亀裂泡立つ冬の海/右城暮石
残る虫コンクリートを滲み出る/高野ムツオ
草の実や工場の塀のコンクリート/滝井孝作
草田男逝くコンクリートに雀灼け/館岡沙緻
怖い生殖仮枠がコンクリート抱く/林田紀音夫
春田尽きコンクリートの坂一枚/鍵和田ゆう子
杉菜噴き出すコンクリートの不覚/稲垣暁星子
コンクリートに水打つて死を敬へり/中尾寿美子
コンクリート灼くるに坐り行き処なし/石田郷子
現し世は耐ゆることのみコンクリート/大川末広
防波堤のコンクリートに下駄なづまず/藤後左右
飢ふかしコンクリートの崖干潟へ垂る/古沢太穂
さくら咲くコンクリートを煉つてゐる/加倉井秋を
コンクリートにインク乾ける五月憂し/上野さち子
小学校の夜のコンクリート見ゆ酔いたり/金子兜太
俳句例:21句目~
晩春のコンクリートよりボールト立つ/加倉井秋を