仏頭に関連した俳句の例をまとめました。
仏頭を含む俳句例
仏頭の夢は西域燕子花/水野春夢
永遠に傾ぐ仏頭海潮音/斎藤康子
波頭一人一人が佛頭に/斎藤冬海
仏頭として春陰に遺りけり/堤照佳
仏頭の墜ちる夢見し冬隣/鈴木鷹夫
仏頭も傷持ち給ふ暑さかな/遠野翠
仏頭をあづかる寺に鉦叩/高澤良一
仏頭の夢見て朝の寒さかな/和田悟朗
日雷木の仏頭の伏目かな/今井伊都子
暮の春仏頭のごと家に居り/岡井省二
桔梗のはなびらの線佛頭に/川崎展宏
桜蘂仏頭に降りわれに降る/金田眸花
花冷えに仏頭腐す天意かな/和田悟朗
仏頭と呼ばるる秋果越の国/綿引よね子
仏頭にとまるとすれば草蜉蝣/水野恒彦
仏頭に似る岩暗し鯒出てこい/武田伸一
仏頭の泰山木の花に向ふ/長谷川かな女
夢のなか赤のまんまと仏頭と/金子皆子
猪の山佛頭なども飛んで来る/伊藤白潮
さくらんぼ並べてありぬ仏頭と/佐藤秋水
俳句例:21句目~
仏頭のごとくに冬の蜂の巣は/夏井いつき
涼しからむ仏頭の唇盗みなば/金久美智子
秋草や胡の仏頭をあまた見て/鈴木しげを
一つづつ仏頭撫でてねこじやらし/加藤秋邨