蕋に関連した俳句の例をまとめました。
蕋を含む俳句例
蕋の金初日に匂ひ庵椿/風生
向日葵の大き黒蕋秋の風/瀧春一
牡丹の蕋金色に発光す/丸山嵐人
芍薬の蕋の湧き立つ日向かな/太祗
夕顔の開きし蕋は夕日得し/中村汀女
座禅草仏のごとく蕋蔵す/五十嵐播水
日輪の光芒曼珠沙華の蕋/石井とし夫
花桃の蕋をあらはに真昼時/飯田蛇笏
開くとき蕋の淋しき月見草/高浜虚子
大風に蕋見えにけり蓮の花/佐野青陽人
梅の蕋つよし青天衝きあげて/中島斌雄
水仙の蕋に宿せり五黄星/長谷川かな女
蕋張れば風の治まる彼岸花/伊丹三樹彦
そばで見て新鮮な蕋のつばきだ/北原白秋
向日葵の蕋を見るとき海消えし/花不器男
山茶花の蕋ばかりなる黄色かな/島田青峰
浜木綿の蕋に雨はれゐたりけり/八木林之介
花の蕋ほどにめでたし初若菜/長谷川かな女
山茶花の蕋かげ消ゆるときしぐれ/赤松けい子
心眼にサフランの蕋あざやかに/阿部みどり女
俳句例:21句目～
茶の花のひそかに蕋の日をいだく/長谷川素逝
茶の花の蕋のまづしき入り日かな/長谷川素逝
蕋の朱が花弁にしみて孔雀草/高浜虚子「虚子全集」
