茶色に関連した俳句の例をまとめました。
茶色を含む俳句例
六月やひき茶色なる舞扇/今泉貞鳳
昼顔に茶色の蝶の狂ひ哉/正岡子規
沢山の蝶々をれど皆茶色/星野立子
鳥渡る茶色の卵ひびわれて/穴井太
冬の日や茶色の裏は紺の山/夏目漱石
紅葉してゐるや茶色に紫に/岸本尚毅
菜の花や雲は茶色の入日影/正岡子規
遠い昔の秋や茶色の皮表紙/栗林千津
如月の工夫大きな茶色の目/中村草田男
子山羊ねて青草の中茶色の目/中山純子
朝顏の澁色茶色なども咲きぬ/正岡子規
箒売り木枯沁みし茶色の瞳/八牧美喜子
野分あと茶色の蝶をつけ戻る/細見綾子
とげの木に蔓草枯れて茶色の實/正岡子規
石を蹴る/どこも茶色の防風林/星永文夫
稲妻の蚊帳をすかして茶色なり/子規句集
紫蘇畠の茶色に秋の別れかな/岡本癖三酔
花の川往き来の鴨の頭の茶いろ/高澤良一
雨のふるさくら咲き出て茶色哉/滝井孝作
木瓜の実は茶色にまろし秋立ちぬ/渡邊水巴
俳句例:21句目～
稚虫背にうすうすと茶色の斑/阿部みどり女
ミニヨンの唄に茶色の毛虫あり/長谷川かな女
海南風死に到るまで茶色の瞳/橋本多佳子「紅絲」
