草色に関連した俳句の例をまとめました。
草色を含む俳句例
京鹿子富士の下草色もなし/言水
母通る枯草色の春日中/飯田龍太
草色の蜘蛛軽々と草渡る/千原叡子
銀婚や枯草色の毛糸買ふ/石川文子
十月の草色したる馬の糞/大木あまり
幻想遺跡枯草色の家族住む/伊丹公子
花苺草色の虫をりにけり/高田風人子
草色に染まる石臼餅を搗く/伊藤孟峰
草色の土器のかけらや春の雲/伊藤翠
草色の翅に息する蝉の羽化/黒川良子
まなうらを草色にして水鶏笛/大木孝子
父の死のたちまち草色雪の中/寺田京子
職に慣る草色の露ややいびつ/香西照雄
草餅の草色深き忌明けかな/宇多喜代子
餅花にまじる草色にぎにぎし/古舘曹人
たうたうと冬草色して川ながれ/高澤良一
まひる野や土色草色のバツタ跳ね/中拓夫
ホーレン草色よく茹でて二人膳/蕪木啓子
子と谷地へ一と日七節虫草色に/宮坂静生
筑波を見む夢のつくばは餅草色/折笠美秋
俳句例:21句目~
蟻を吸ふとき草色となる蜘蛛よ/依光陽子
水無月は皮屋の指より垂れし草色/攝津幸彦
草色の蚊をつぶしたるてのひらに顔埋めて君も透きゆくばかり/平井弘