小面に関連した俳句の例をまとめました。
小面を含む俳句例
小面テに夕日退く薪能/山田弘子
小面テの唇瞑き花の昼/西村和子
薪能小面映る片明り/河東碧梧桐
受口に小面の笑む初座敷/大橋敦子
小面の母となりゆく春隣/大橋敦子
小面の瞳の空や春立ちぬ/宮内柊子
小面といつも向き合ひ冬籠/阿部慧月
小面の翳ればかげる水仙花/角川照子
小面の飾りてありぬ夏座敷/都筑智子
小面を照らす篝火そぞろ寒/金井玲子
小面のところを得たる冬座敷/阿達哲子
小面の嘆きの仕舞冷まじや/横田さだ子
小面の秋思のひたと我に向く/千原叡子
小面をはづしそこねて十三夜/熊谷愛子
秋深し逢ひ得し小面の雪と花/福田蓼汀
小面のくちびるうすき無月かな/平松良子
小面のくちびる濡らす柿若葉/竹内弥太郎
小面をつけ白梅の香と知れる/鳥居美智子
年籠りして小面は美女と思ふ/阿波野青畝
暮れかぬる小面テをあげ韮の花/篠塚しげる
俳句例:21句目～
モナ/リザ涼し小面怖しどちらとも/藤田湘子
湖は小面さくら能衣を打ちひろげ/河野多希女
母われとわが死を産みき灯の壁の小面が裏にためる暗黒/小川太郎
