氷片に関連した俳句の例をまとめました。
氷片を含む俳句例
初鰹糶の氷片とばしけり/皆川盤水
掌底に氷片水を放ちつくしぬ/篠原
氷片の瑠璃を流して最上川/松本進
ささやくは雪谷まろぶ氷片か/福田蓼汀
ちかちかと星も氷片流氷来/八牧美喜子
氷片に似て天の川越す機影/町田しげき
氷片のころりと鳴れり夏畢る/高澤良一
氷片ののこる乾杯して結夏/赤松ケイ子
氷片をふふむや口中ほろびゆく/島紅子
氷片を拾い来る子の爪を切る/対馬康子
氷片を見つめ見つめて失いぬ/池田澄子
熊の仔のあはれ氷片齧るなる/酒井鱒吉
秋風の漁夫氷片に掌を洗ふ/大岳水一路
羽のごとき氷片湖結氷のはじめ/下田稔
雷遠し氷片指をすべり落つ/柴田白葉女
ふるさとの道氷片をころがしぬ/高橋馬相
やるせなし麦湯に氷片二つ入れ/高澤良一
コツプに鳴る氷片一会涼しかり/伊藤京子
凍金魚氷片をもて掬はれし/阿部みどり女
幽界へ氷片のこすウイスキー/林田紀音夫
俳句例:21句目~
氷片のつきしたがへる舟を出す/猿山木魂
術後にしてこんなにうまき一氷片/高澤良一
しやりしやりと歯に氷片よ漬菜噛む/大野林火