大口に関連した俳句の例をまとめました。
大口を含む俳句例
船板の鱧大口を曝しけり/一行
蛤も大口明くぞ鳴く雲雀/一茶
炎昼や甕の大口絶叫す/苅田/龍
獅子舞や大口明けて梅の花/一茶
大口の壺へ投げ入れ寒桜/川崎展宏
水温み草大口ゆるびけり/堀口星眠
種俵大口あけて陽炎へり/前田普羅
鮟鱇の大口あいて笑ふ哉/寺田寅彦
大口に顔のかくれて燕の子/妙中/正
大口を開けてのけぞる蛙飛/塩川雄三
大口を開けば大きな秋の風/永末恵子
寄つて来し鯉の大口夏旺ん/山田國子
干す釜の大口雪を待つ如し/今瀬剛一
浮かびくる鯉の大口春の雲/本宮哲郎
ハラフトは大口開けて舟の中/瀧井孝作
五月鯉ムンク叫びの大口で/関島恵美子
芋喰ふや大口あいていとし妻/飯田蛇笏
蝉しぐれ柵萌大甕大口開け/成瀬櫻桃子
閻魔堂出てところてん大口に/山口冬男
三日の朝フェリー二隻大口あけ/佐藤鬼房
俳句例:21句目~
大口の笑ひ過ぎたる通草とも/多賀ますえ
大口を開けて見上ぐる通草かな/成田久郎
大口を開けるほかなき吊鮟鱇/太田喜美子
大口真神亡びてよりの地の乾き/橋本榮治