をだまきの花に関連した俳句の例をまとめました。
をだまきの花を含む俳句例
干瓢や賤の苧環剥き返し/泉鏡花
苧環や判宮の墓姫の墓/福田蓼汀
苧環や廻してちぎる厠紙/鷹羽狩行
苧環や木曽路は水の音の中/蟇目良雨
苧環や歌そらんずる御墓守/福田蓼汀
苧環や遷都のあとを人通る/和田悟朗
苧環の昏れゆく国へ雷わたる/和田悟朗
苧環や子に始まりし親離れ/矢口由起枝
むらさきは忘られやすし苧環も/津森延世
奥蝦夷の賤のをだまき咲く宿り/遠藤梧逸
荒川をおだまき渉るごときかな/平井照敏
苧環を見むと白墨にまみれたる/宇多喜代子
俤の仰向きつくづく花の散る/矢野おだまき
手をつなぎ深山をだまき崖に折る/河府雪於
石の上に蜥蜴ののれるをだまき草/遠藤梧逸
をだまき草咲いてゐる筈なほも行く/稲畑汀子
坪内氏、おだまき咲いて主婦を抱く/坪内稔典
母が路上に薄れゆくみやまおだまき/若森京子
浴衣着て後生重からず軽からず/矢野おだまき
細長き土間抜ける風をだまき草/阿部みどり女
俳句例:21句目~
薪割るやみやまをだまき萌ゆる辺に/木村蕪城
家のべをだまき咲き家のしづかさ/安斎櫻カイ子